コラム
死と転生④ 転生
本拠(意識のクラウド)に戻った心(意識)は、この世で新しい身体がつくられる(受胎する)と、本拠から出てその身体に入ります。そしてこの世で新しい人生を送ります。これが転生です。
転生は本拠に戻ってからほどないこともあれば、この世の時間で、何百年何千年も経ってから、ということもあります。
流産などによって、不幸にして胎児が亡くなった場合、その胎児に入った心(意識)は、すぐ本拠に戻って、次の転生に備えます。胎児の中で、その人(心(意識))は、ごく短い時間であったにせよ、この世で人生を送ったのです。
(2022年10月。樫野紀元「古来受け継ぐDNA」草稿より)