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コラム

「コロナ禍があぶり出したもの」(5)日本の地位のさらなる低下(シリーズ最終回)

「コロナ禍があぶり出したもの」 皆様、是非お考えください。

(5)日本の地位のさらなる低下(このシリーズの最終回)

今の日本、経済力は、GDPが世界の24位、時価総額上位35社の下の方にトヨタ1社がかろうじて入っているという程度です。(かつてGDPは世界の2位、時価総額上位10社の約半分は日本の企業が占めていました) またGDPに占める教育への公的支出は35位、自由度は64位、寛容さは92位、そして幸福度は62位です。何という体たらくでしょう。日本の地位は今や先進国の中で最下位に位置付けられるくらいです。これでは、潜在力ある日本らしくありません。

コロナ禍のずっと以前から、日本はかなりピンチなのです。今の日本は、ピンチをチャンスにするどころか、コロナ禍の対応で、日本の評価をさらに低下させているようなのです。日本はピンチをさらにピンチにしていると言えるでしょう。

2月上旬、クルーズ船内で新型コロナウイルスの感染が広がりました。日本の担当者はいろいろな対策を講じたようですが、海外(特にアメリカ)では、船内で感染有無の検査も十分行われず、感染の防止策も十分ではない、日本の対応はよろしくないと大きく報じられました。

さて、日本では緊急事態宣言が出され、国民は外出を自粛しています。一方、特段の事情があるという理由で、外国人の入国が許可されています(入国する人の国籍はわかりません。このことについては法務省のHPをご参照ください)。入国する外国人の感染有無の検査はしているのでしょうが、こうした状況では、新型コロナウイルスの感染の危険はおさまることがないのではないでしょうか。こうした情報は一切出されません。

感染有無の検査がなかなか受けられず、症状が出ていても何日も自宅待機を余儀なくされることや、感染者の数が他の国に比べると驚くほど少なく、感染の実体がつかめない(人口100万人当たりドイツは2万件以上、アメリカは1,1万人に対して日本は約900件)こと、そして検査ができなかったために早期治療がなされず病状が急速に進んで命を落とした方が何人もいること、などが海外で批判的に報じられています。

感染していても症状が出ないサイレント感染者は、家族をはじめ多くの人を感染させます。検査で陽性であることがわかれば、その人は、隔離され感染を拡大しません。検査の数を増やすことは、結局は感染拡大を防ぐことに繋がるのです。何よりも、感染の実体(感染率)を把握することによって、経済活動の再開をはじめ、しかるべき対策をより早く講じることができるのです。何故、今だに検査の数が驚くほどに少ないのか(これは病床数や医療従事者数が少ないことを超えた問題)、また感染者の中に外国籍の人が何人いるか、といった情報は出てきません。報じられることもありません。日本がいつまでもこんなことを続けていては、災害に強いと言われる日本の信用は失われるでしょう

コロナ禍への日本の対策はすっきりせず、どこかイビツなのです。英国の歴史学者アーノルド・J・トインビーは、自分たちの文化を忘れ、理想と心の価値観を失った民族は滅びると言っています。ひょっとしたら日本は滅びる?! 

ここは一番、日本の底力を見せては如何でしょうか! 政治や行政の責任者の皆さん、真摯に国民と一体になってコロナ禍を止めましょう。日本の地位が下げ止まるようにしませんか。(樫野紀元)

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