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コラム

「コロナ禍があぶり出したもの」(4)テレビ番組への違和感

「コロナ禍があぶり出したもの」 皆様、ご一緒に考えてみませんか?

(4)テレビ番組への違和感

コロナ禍で外出を自粛して家にいる時間が増え、テレビを観る時間が増えています。そして、テレビの番組に大きな違和感を持つ人が増えています。

どのテレビ局も(教養番組を除いて)、朝から晩まで、健康、料理、バラエティ、芸能人ゴシップなどの番組のオンパレードです。洗練された古典芸能、音楽番組、よくできたミステリードラマや気合が入ったドキュメンタリィ番組、そしてスポーツ番組はありますが、バラエティ番組の多くは、本来の娯楽というよりも、ただ出演者が大騒ぎするだけ、そして彼らの自己満足を視聴者に見せつけているだけという感があります。おまけにその内容はどの局もほぼ同じなのです。出演者もほぼ同じで、どの局も同じ会社に外注しているのでは、と思われるくらいです。

時事の報道では、コメンテイターが建設的な政府の政策批判ではなく、対案なく単に政府を批判するコメントを出したり、ただただ反日、左翼的な方向に視聴者を導いていると思われても仕方ないコメントを出す例が多いようです。偏向した内容になっている例がとても多いのです。いろいろな意見を言い合う方が、観ている方は参考になるのですが、そうしたコメンテイターに反対の意見を持っている人はほとんど出演しません。

人は、たまには、おちゃらけた番組を気晴らしで観ることはあるでしょう。しかし奥底では、心を打たれ感銘を受ける名画(古今東西の良い映画、なつかしい映画など)や苦しみを乗り越えて何かを成し遂げた人の話などをもっと観たいと思っています。コロナ禍で家にいる時間が長くなっているのに、こうした番組はあまり放送されません。テレビの番組ではあきたらないのでしょう、ネット配信の番組を観たり、DVDをレンタルする店に、普段よりも多くの人が行くようになっています。その店では来客が大幅に増えたため、感染の機会が増えています。

テレビ番組への違和感の大きな原因は、こうしたところにあるようです。

今、スポンサーの”広告シフト”が進んでいます。2019年度、スポンサーの広告料は、テレビに約1兆8000億円、ネットには2兆1000億円とのことです。人々の娯楽や情報源としてユーチューブやフェイスブックをはじめネットが隆盛になっているようです。個人が情報を得るだけでなく情報を発信できるネットがテレビに取って代わりつつあるのです。

スポンサーのテレビ離れは、番組が面白くないからでしょうか? あるいは、ある種の偏向報道に嫌悪感を持つからでしょうか? 人々の満足感が高い、よい番組を放送しないと、結局はスポンサーがつかなくなり、自分たちが損をするのです。このことが、コロナ禍で、あらためてあぶり出されています。(樫野紀元)

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