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コラム

つき合ってはならない人(論語より)

「不快な思いを匿(かく)して其の人を友とするは恥也」(論語)

(訳ー心中不快に思い、憎しみや怒りを感じる相手なのに、それを押し隠して、其の人と表向きにせよ友として仲良くつき合おうとするのは、心が広いというよりも、こちらの心がねじ曲がっていることを世間に示す恥ずかしいことなのです)

たとえ不快に思い、怒りを感じても、良きライバルである人、敵ながらあっぱれな人、思想は異なっても筋を通す立派な人……、こうした人は切磋琢磨できる、友としてつき合える人です。

一方、過去にとてもよくしてあげたのに恩を仇で返し、事実を歪曲して悪口をいいふらし、平気で約束を破り、いとも簡単に裏切り、否定的なことを少しでも言おうものならギャアギャア騒いで反論し、仕返しし、変にプライドが高く、上から目線で話し、自分の要求は押し付けるがこちらの要求は撥ねつける……。おまけに不都合はこちらのせいにし、強い者にはすりより、多くの人に自分の支援を要請する……。激高して暴力沙汰に及ぶ……。驚いたことに、この世には、こうしたマイナス面をすべて合わせ持つ人がいるのです。

こうした、善とは真逆の、人としての基本ルールも守らないダメな人には、誰もが不快を感じることでしょう。

このようなダメな人は、ガツンと一撃、ということもあるのでしょうが、とりあえずは受けた非礼を受け流し、決して深入りせず、今日はと挨拶するくらいの関係にして、一定の距離をおく相手なのです。

そのダメな人が、こうした態度をとるのは、きっと過去に、周りの人たちから(こちらからではない)酷いいじめに遭い続けていたために、心の底に大きな被害者意識をもっていて(被害妄想で攻撃的になる)、また自尊心が異常に大きいからに違いない、このことを理解し、可哀そうだから仲良くしてあげた方がいい、と言う人がいます。

孔子は、こういうダメな人に対して、こちらが仁の心(思いやりの心)を発揮し、好意的に接するのは間違っている、と断言しています。つまり、ダメな人には、いくらこちらが親切にしても、助言しても、まったく意味がない、自分で気がつかない限り、其の人は直らない、変に甘やかすとダメな人は自立できない、だから、そういう人には、基本的には一切かかわらず、放っておくのが一番いい、と言っているのです。

たとえ表向きにせよ、あるいは強力な人から仲良くせよと言われたとしても、こうしたダメな人を友だちとしてつき合うと、結局は、自分自身の尊厳を毀損し、大損し、あげくは、あんな人と友だちなのか、と世間で信を失って軽蔑されるだけ、と孔子は強く戒めているのです。

          

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